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地球畑を代表するお野菜のひとつであるさつまいも。
秋から冬にかけて、肌寒い季節になると焼き芋が食べたくなりますね!
紅はるか、紫芋、安納芋、シルクスイートなどなど、様々な品種があります。
温暖な気候を利用して、県内各地で栽培されていますが、
ここでは、有機栽培のさつまいもがどのように作られているかを、
伊佐市(いさし)の久保田さんを例に紹介させて頂きます。
(1)伏せ込み
3月下旬頃
肥料を入れて耕した苗床(なえどこ)に種芋を植え付ける作業です。
まずは秋に収穫して保存していた種芋を選別して、
つるが長いところや傷みのある部分を切ります。
品種にもよりますが、一つの種芋から10〜30本の苗を2〜3回とることになるため、
種芋の向きと間隔を考慮して植えつけていきます。
穴を掘って種芋を埋めていく作業はとても重労働です。
芋が土からはみ出ていると、芋が傷んで良い苗が育たない為、きちんと土をかぶせます。
朝晩がまだまだ寒く苗床には温度が低い為、
伏せこみを行った苗床に支柱とビニールをかけてトンネルを作ります。
苗を畑に定植(ていしょく)するまでは毎日水遣りとハウスの温度調節をします。
(2)定植
4月下旬〜5月上旬
苗を畑に植えつける(定植)前の準備として、畑をトラクターでよく耕しておきます。
また、地温の維持と雑草の予防を目的として、黒のビニールマルチを張ります。
種芋の伏せこみをしてから約40日。
毎日の水遣りのお陰で、ハウスでは元気な苗がすくすくと育っています。
この苗を切って、畑に植える作業(定植)をしていきます。
茎が枝分かれしている部分から、小さな根と芽が生えてきており、
そこからつるが伸びてさつま芋ができます。
この枝分かれの部分(節)が5節、土に埋められるように、
その長さが育っている苗を収穫します。
次の苗が育つように、根元から1節残して切ります。
20〜25日ほど経つと、また定植できる大きさの苗に成長します。
本数を数えながら苗を切っていきます。
さつまいもを植える畑に苗を運びます。
ビニールマルチに、等間隔に竹の棒で穴を開けていきます。
芋が育ちやすいように、斜めに穴をあけています。
苗を定植していきます。
深すぎず浅すぎず「5節分」植えるのがポイント。
気温が高すぎると苗が傷むため、基本的に雨か曇りの日、
または夕方に向けて定植します。
写真の苗はぐったりしているように見えますが、
翌日以降には活着(根づいて生長)して元気になります。
有機栽培は雑草との戦いです。
雑草を防ぐため、通路に黒マルチをかぶせます。
(3)収穫
苗を畑に定植してから約120日。
9月上旬頃、収穫できる大きさに成長しました!
ビニールマルチをしていても、生命力の強い雑草が生えてきています。
お芋の様子を確認するために試し掘りした写真です。
まず刈り払い機をかけてさつまいもの蔓を刈り、畝と通路のビニールマルチをはがします。
その後収穫用の機械に乗って収獲します。
前の二人は蔓から芋をはさみで切り離す作業、後の二人は芋をコンテナに入れていきます。
さつまいもを畑から作業場に持ち帰ります。
さつまいもの上の蔓と下の根をカッターで切ります。
基本的には基本的には蔓と芋のくびれた部分を切りますが、
このときの断面が、タバコの吸い口よりも大きくならないようにします。
土を軽く落とし、太いひげ根を手でとります。
この状態で温度13度に保管します。
注文が入り、出荷の際にサイズなど規格毎に選別し、箱詰めします。
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