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毎月19日は食育の日〜2023年3月号〜
腰にキたごぼうの収穫
3月になり、すっかり春の陽気となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月の食育コラムは、ごぼうを作っている生産者さんの、
収穫のお手伝いに行きましたのでごぼうについてのお話しです。
お手伝いに行ったのは鹿児島県の北海道とも言われる伊佐（いさ）方面の有機農家さん。
ごぼうには、長さの違いで長根種と短根種の2種類があり、今回収穫したものは長根種です。
ごぼうの収穫は、収穫しやすいように、まずごぼうの葉を切ることから始まります。
１０月頃のごぼうの葉
今回は冬のうちに葉を刈り、寒さもあり枯れさせていたのですが、
３月に入り温かかったせいか
新しい葉が少し出てきていました。
収穫間際ごぼうの葉
次に、長根種のごぼうは１ｍ近い長さがあるので、
機械でごぼうの周りの土をほぐしていきます。
この機械の操作はなかなか難しく、
少しでもずれてしまうと、せっかく育てたごぼうを切ってしまいます。
「まっすぐ！まっすぐね！」
近隣の農家さんが応援に来ることもあります。
そのあとは、ほぐれた土からひたすらごぼうを抜きます！
このときに、50�儖幣紊△襪發痢�50�冖に�で細いもの、太いもの、と、
ある程度選別作業も並行して行います。
このごぼうを抜きながら仕分ける作業、長時間中腰での作業になりますので、
当然腰に負担がかかります。
そして、なかには太くて抜きにくいものもあり、
その場合は力を込めて全力で引き抜きます。
３月とはいえ天気の良い日は汗だくになりながら、
ひたすらごぼうを抜いていきます。
今回お手伝いに行った生産者の方は、80歳を超えた年配の生産者さん。
体力のある自分と一緒にこういった作業をされていましたので、
もちろん泣き言ひとつ言えず、ひたすら頑張りました。
収穫したごぼうは、両手で持てるくらいの量をまとめて紐で結び、
それらを土を浅く掘った穴の中にいれ、上から土をかぶせます。
これは、ごぼうが乾燥しやすいため、それを防ぐためです。
収穫が終わると、まとめたごぼうをトラックに積み込み作業場に運びます。
専用の機械でひげ根（余分な細い根）をとり、
箱詰めされてようやく畑から出荷となります。
このように、収穫も大変ですが有機認証を受けた畑は、
除草剤などの薬剤を一切使用しないため、夏場の雑草取りもとっても大変です。
この長根種のごぼうは、種まきから収穫まで約５ヶ月以上の栽培期間が必要。
種まきの前も、収穫時に機械で土を掘る作業も必要で、短根種よりも手間がかかります。
さらに、ごぼうは連作(同じ畑で同じ作物を育てること)ができないため、
毎年場所の違う畑を準備する必要があります。
そうした苦労をのりこえて育てられてごぼうですので、
ぜひ大切にお召し上がりいただけますとありがたいです。
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