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毎月19日は食育の日〜2022年3月号〜
サブタイトル「ひじきは野菜」
こんにちわ。スタッフSです。
これを書いているのは3月中旬です。通勤途中の桜が咲き始めました。
日中はとってもポカポカしています。
日当たりの良い場所はきっと20℃を超えてます。
今回の食育に関するコラムは、サブタイトル「ひじきは野菜」です。
私が小学校低学年くらいの頃。
母親と妹と一緒にその日の買い物に出かけた時のことでした。
買うもののリストメモの中に、ひじきもありました。
そのメモを握りしめ、妹がほかの野菜も持って母のもとに帰って来た時でした。
「ひじきは無かったよ!」
もう想像がつくでしょうか。
そうです、妹は野菜売り場にひじきを探しに行ったのです。
ひじきは食べたことがあったので知ってはいたはず。
しかし「ひじき」が「野菜」だと思い込んでいました。
母と私は売り場で笑ってしまいましたが、
その時の妹の様子を思い出せば、
「?」という顔をしていたので、
「ひじき」が「海藻」だとは思っていなかったと思います。
大人になった今でも、
ひじきを買ったり食べたりする度にこのひじきエピソードを思い出します。
考えてみると、
はて、自分はいつどうやってひじきが海藻だって知ったんだろう?
とも思います。
学校で習ったかも…?
今思い返せば、長女の私は母が持病持ちだったこともあり、
よく家事を手伝っていました。
まだ小さかった妹は、比較的家事には携わってません。
料理をする際に、「ひじき」がどういう食材で、
どうやって食べるもの、どういう味、栄養など、
自然と、台所や食卓での会話で習得していたように思います。
そのエピソードもあってか、
今でも妹は自慢げに
「ひじきって海藻なんだよ〜」と
ドヤ顔で冗談を言います。
似たようなエピソードをもうひとつ。
叔母に聞いた、祖母の話。
自給自足で畑作業をしながら山奥で暮らしていた祖母。
昔ながらの暮らし、牛、豚、鶏を飼い、畑を耕し、
猿やうずら、うぐいすまで飼っていた、ワンダーランド実家。
猿の名前は「さんきち」君。
子だくさんが当たり前の時代、
6人兄弟の下から2番目の父をおんぶして、
1番末の乳飲み子を、
目が届く場所の木に縛り付けて(!)
畑作業をしていた肝っ玉かあちゃん。
そんな祖母は山暮らしのため、
定期的に街から来る行商人から魚や海藻、
街でしか購入できないようなものを買っていたようです。
ある日、
その行商さんから街で売れていると言われ
勧められた納豆を買いました。
ワラに包まれた納豆です。
そいやっそいやっ
『栄養があってごはんと一緒に食べるんだ、街ではみんな食べている』
そうかそうか、と祖母。
行商さんがもっていた納豆を、ありったけ購入。
次の日、初めて食べる納豆を開けてびっくり、
ねばねば
糸を引いている。
祖母はすぐに叫びました。
鹿児島弁「んだ!こぁけっされちょらんか!?糸を引いちょらい!」
訳:あらまぁ!これは腐っているんじゃないかしら!?糸を引いてる!
祖母はずっと山奥で育ったため、
それまで納豆を知りませんでした。
鹿児島では大豆をあまり作らない地域でもあります。
大豆になる前の枝豆で収穫して食べてしまうからです。
勧められてたくさん買ったのに、全部腐っている!
後日その行商人にクレームを言い、思いっきり恥をかいたとか。
叔母は納豆を食べるたびに楽しそうに話してくれます。
この肝っ玉かあちゃんのおもしろエピソードはまだまだあります。
それはまた次回にでも。
今回の食育コラムは知らなかった食材のお話でした。
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